BEAUTYCUBEのホームへ

BEAUTY CUBE コラム




美しい皮膚を守る - 
サンクリニック・サンケア研究所院長 神戸大学名誉教授 医学博士 市橋正光

1. 光老化とは
2. 紫外線
3. サンスクリーンの選び方
4. 食べ物で光老化予防



1. 光老化とは

光老化は一般の老化とは質的に異なっています。光老化は長年にわたり日光を浴びている部位にのみ生じる老化を指します。

代表的な光老化-シミ・シワ

・シミ
日焼けで赤くなった後、皮膚全体が日増しに黒くなります。その仕組みは紫外線が直接色素細胞に、あるいは紫外線を受けた表皮の角化細胞が、間接的に色素細胞にメラニンを作るよう指令を発するからです。色素細胞でつくられたメラニンは、その周辺の角化細胞にも分け与えられます。一部皮膚で、特にたくさんメラニンが受け渡しされたころがシミとなります。これは、紫外線を長年浴びた結果、メラニンを作る色素細胞の遺伝子に異変が生じメラニンを過剰に作り出すため、あるいは、表皮の90%以上を占める角化細胞の遺伝子にも異常が生じ、色素細胞を刺激し、メラニンを作らせる信号をたくさん発することなどが大きな理由です。

・シワ
長い間繰り返し紫外線を浴び続けることにより、皮膚の弾力が失われ、深いシワが形成されます。これは「光老化」によるシワであり、普通の老化によってできるシワとは区別されています。紫外線が真皮まで届くことによっておこります。夏の強い紫外線を含む太陽光を3分間浴びれば、皮膚のコラーゲンを小さく切る酵素(コラゲナーゼ)などの働きが強くなります。そして真皮にあるコラーゲンやエラスチンといった、皮膚のハリや弾力にかかわる大切な線維をブツブツと切ってしまうのです。そのため、コラーゲン量が少なくなり、シワになると考えられています。



2. 紫外線

紫外線は直接皮膚の細胞遺伝子に吸収され傷をつけるだけでなく、活性酸素により間接的に遺伝子DNAを傷つけます。DNAに傷がつくと皮膚がんの原因にもなります。また紫外線は皮膚の免疫力を奪います。免疫力が衰えるとウイルスや最近による感染症にかかりやすくなります。紫外線によって日焼けすることは、皮膚の老化を早め、皮膚がんの原因となるだけでなく感染症にかかりやすいことが科学的にもはっきりしてきています。


3. サンスクリーンの選び方

・紫外線予防(サンスクリーンの選び方)
  SPF値とPA値について

・SPF値
紫外線Bをどれくらい皮膚から遮断するかを表す指標です。
SPF5とは、サンスクリーン剤を使わないときの最少紅斑量、つまり、皮膚がうっすらと赤くなるサンバーン量に比べ5倍の量の紫外線Bをあびた時点で、はじめて皮膚が赤くなることを示しています。単純にいって、5倍日焼けしにくいと考えて下さい。

・PA値
紫外線Aを防ぐ効果を表します。+が多いほど効き目があることを示します。
「+」効果がある
「++」かなり効果がある
「+++」非常に効果がある

日常的な洗濯など 近くの散歩や
買物など
屋外のスポーツ
海水浴など
スキンタイプ ~1時間 1~3時間 3時間以上

赤くなりやすい
黒くなりにくい
10++ 30+++ 50+++

ほどほど赤くなり
ほどほど黒くなる
~10+ 20++ 30+++

赤くなりにくく
黒くなりやすい
~5+ 10+ 20++
+~+++はPA値を示す。



4. 食べ物で光老化予防

・日焼けをしてしまった後の取りたい栄養素は?
日焼けをしてしまったら、いかに活性酸素の発現とその働きを抑えるかがポイントです。活性酸素は、細胞を酸化させ、さまざまな悪影響を及ぼしますが、その一方で、私たちの体には活性酸素を抑えるスカベンジャー(消去剤)の働きをする抗酸化物質がいろいろあります。

日焼けをしたときは、普段より多めに
ビタミンC
ビタミンE
L-システイン
ビタミンB群
CoQ10
を摂りましょう。ビタミンは細胞内の代謝を助け、体の機能が順調にいくように働く栄養素です。

・食べ物で光老化を予防
抗酸化機能をもった食品は活性酸素を抑えるのに効果があります

抗酸化機能を持った栄養素
ビタミンC
ビタミンE
βカロチン
セレン
CoQ10
抗酸化機能をもった食品は光老化防止には有効です。意識して食事に取り入れましょう。


監修
サンクリニック・サンケア研究所院長 
神戸大学名誉教授 医学博士 市橋正光

ホームページ:http://www.sun-clinic.net/

略歴:
太陽紫外線による皮膚の老化をはじめ、肌の障害に関する研究分野で世界的第一人者。特に紫外線による皮膚ガンや前がん症の研究でも新しい成果を国際誌に次々と発表。

昭和45年

神戸大学大学院医学研究科 修了

昭和56年

第33回日本皮膚科学会西部支部総会 金賞

平成4年

神戸大学医学部 教授

平成9年

第14回清寺眞記念賞

平成15年

神戸大学名誉教授

インドネシア大学医学部名誉賞

サンクリニック・サンケア研究所開設